茶は限り無き道 十牛図に学ぶ

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  • サイズ A5判/ページ数 87p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784473017574
  • NDC分類 791.04
  • Cコード C0076

内容説明

茶道と禅に長年の体究錬磨、修行を重ねてきた、著者が『茶は限り無き道 十牛図に学ぶ』を上梓した。「十牛図」には、牛と人とが登場する。その牛はいうまでもなくわれわれの本来の面目、自性を表わし、人はそれを探し追い求める立場を現わす。しかし、これでは求める主体と求められる客体が明らかに別ものとして扱われるわけで矛盾であるが、いつか牛を捕えてわがものとしたならば、実は本来一体、箇々円成底と知られるしかけとなっている。つまり、人が見失った人間性(自性)を取り戻す過程を、仮りに二つに分けて、人が牛を追求する形式に具象化したものである。著者の前文に「ただ私と同じように茶道を愛し、志す方々と共に、さらに精進を誓願し、“把手共行”していただくことを念じております」とあるが、まさに一生修行と領解することが“悟り”なのだと示されている。

目次

茶は「工夫」にこそある
十牛図(尋牛―牛を尋ねる;見跡―足跡を見つける;見牛―牛を見つける;得牛―牛を手に入れる;牧牛―牛を牧う(飼いならす) ほか)
十牛図の作者・廓庵師遠禅師のこと
十牛の図に和歌を付した東福寺の清巌正徹和尚とは
茶道具に見る十牛図

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

半木 糺

2
禅の悟りにいたる道筋を絵にした『十牛図』に和歌や格言を附して、解説を加えたもの。茶道と禅は、やはり関係が非常に深い、というより、両者は本質的には一つのもののように感じられる。2015/07/20

ヤス

0
中国の禅僧作(清居皓昇禅師が描き、廓庵師遠禅師が詩をつけた)     発心 「その道に入らんと思う心こそ わが身ながらの師匠なりけり」 尋牛 「習いつつみてこそ習え習わずに 良し悪しいうは愚かなりけり」 見跡 基礎を徹する 見牛 進むべき方向が見える 得牛 さらに工夫を重ねる 牧牛 悟りの後の修行 騎牛帰家 心の故郷に帰る 忘牛存人 分別を捨て心を磨いて進む 人牛俱忘 心安らかな無の境地 返本環源 次元の高い完成を目指して 入廛垂手 お人のために2012/01/09

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