出版社内容情報
斯界の次代をになう150余名の執筆陣を揃え、すべて書き下ろしの新論文のみを網羅した現在望みうる最高水準の茶の湯研究シリーズ。 茶の湯を通じて、日本の伝統文化の源流をさかのぼりあらたな歴史認識を加え、今に至る流れを新進気鋭の学者が解明。
目次
茶道文化の歴史的分析(茶道論の系譜;道元から利休へ―宗教と茶;宴論―快楽の引用について;茶の文化と文明)
茶道文化の現代的分析(茶道文化論の構造;数寄と編集の文化―文化を編集する茶の湯;日本の基層文化と茶の湯―「母なる文化」の可能性に向けて;現代茶道修練者の意識―その社会学的考察)
煎茶文化論(売茶翁といふ事件―『対客言志』をめぐつて;「去俗」と「清」―煎茶の美意識の変遷;現代の煎茶)