内容説明
岡倉天心が海外の読者を対象に英文で『茶の本』を出版してから、九十年余りの歳月が流れた。本書は、天心の数ある業績の中でも、特に日本の美術文化を海外で積極的に紹介した事実とその重要性を踏まえ、その活動の中核ともいえる岡倉天心著の『茶の本』をより深く理解することを目的として書かれたものである。『茶の本』の中でも重要だと思われる表現は、対訳の形で英語と、日本語とを併記した。
目次
序章 『茶の本』の現代的意味
第1章 『茶の本』成立事情
第2章 『茶の本』出版状況とその反響
第3章 『茶の本』を読む
第4章 ライフスタイルの提案