内容説明
茶室がわかれば、茶道がわかる!!あなたの質問に茶室研究の第一人者がていねいな解答。好評・月刊茶道誌『淡交』連載の「茶室研究事始」が一冊に。
目次
1 茶室の条件
2 初期の茶室―足利義政・村田珠光・武野紹鴎
3 千利休の茶室・侘数寄
4 古田織部の手法・「景」の導入
5 小堀遠州の好み・大名茶
6 織田有楽と細川三斎の茶室の違い
7 藤村庸軒の道安囲・千家の継承
8 武家茶人・片桐石州の工夫
9 貴族好みに和した金森宗和
10 松平不昧の茶道観と茶室
11 茶室の窓と天井と間取り
12 茶室の床・茶室研究の歩み
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こきよ
61
利休以前の茶に学び独自の茶風を醸した織田有楽や、利休を忠実に踏襲した細川三斎などの茶室についても詳しく中々貴重だ。大名茶人は総じて小間を嫌う傾向があるのだが、小間に空間的な幅を持たせる三斎の作風に興味が湧く。2016/11/23
Noelle
4
あとがきに「専門でない人にわかるように専門用語を使わないで」で書かれたとあるが、茶室の専門用語はある。なかなか茶室の歴史は奥が深すぎて、一朝一夕には理解が追いつかない。現存している茶室拝見するのは好きだが、ただへえっーで終わらせないためにちょっとお勉強をと思ったが、いやいやどうして難しい。利休好みから、織部、遠州、石州、宗和好みまで、ほとんど茶人史とかぶってる。少しずつ応用され変化して行った様子がなんとなくわかったような? いろんな見所、茶人の意図なんかを想像しつつ、茶席見学できるといいんだけどね。 2020/09/24
かばんもち
0
基礎と書いてあったので手にとったのですが・・・根本的な基礎は事前に踏んでおいた方がしっかり理解できると感じます。2013/03/24