目次
1 卒業生の言葉と数字を組み立てる―データ蘇生学の実演(Introduction 卒業生調査による教育効果の見える化;学生時代の学びが今に生かされる五つのルートと反省―卒業生の言葉を組み立てる;数字でみる五つの学びルート―言葉を数字で検証しつつ、言葉と数字の相補関係を考える;どのような学び方が学習成果を高めるか―数字を組み立てながら言葉を紡ぐ1;在学中の学びが職業キャリアを豊かにする―数字を組み立てながら言葉を紡ぐ2;卒業生による授業改善の提案―統計分析による言葉の組み立て法)
2 ある社会工学者の50年と大学改革(社会工学からみた教育経済学;生涯研究の時代;O.R.T.で学んだ社会工学;Conclusion データ蘇生学序説)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽん
1
読んでいる途中で『生活時間の社会学』か!と気づく。思わぬところでつながっているものだ/分析は手法についての説明も含めて丁寧。所得と満足度の規定要因の違いなど、細かく見ていくと違いはあるってことなんだろうが、なかなかビビッドに大学教育の効果を語るのは難しいのだとむしろ感じてしまった/なぜ大学の収益率が高いのかという疑問、それに対するベッカーの論文などなるほどと思った/単に研究成果の発表だけでなく、KJ法や社会工学への思い入れなど、研究に対する思いも語られており、著者の顔が見える本という感じだった2023/10/17