出版社内容情報
日本語でシェイクスピアを上演するための入門書。戯曲場面を抜粋したエクササイズで、現代の感性に沿った演技・演出を身につける。日本語で実際にシェイクスピアを上演するための、演技・演出入門書。英国王立演劇アカデミーやロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの俳優訓練法をもとに、具体的な戯曲場面を抜粋したエクササイズで、現代の感性を十六世紀の作品に適用する方法を示す。スタニスラフスキィ・メソッドや当時の演劇状況、英語原文も解説。
第1部 シェイクスピアのいた時代
第1章 芝居の始め方と劇場
第2章 身体表現──シェイクスピアの演技のルール
第3章 言語表現
第4章 価値観と精神世界
第5章 人間界と秩序
第2部 基本となる演技術
第1章 せりふを生きる
第2章 インタラクション
第3部 読解方法と表現術
序章 実演の前に
第1章 悲劇(ハムレット、ジュリアス・シーザー、マクベス、ロミオとジュリエット)
第2章 喜劇(夏の夜の夢、ヴェニスの商人、十二夜、お気に召すまま)
第3章 歴史劇(ヘンリー四世第1部、ヘンリー四世第2部、ヘンリー五世)
三輪 えり花[ミワ エリカ]
著・文・その他
目次
第1部 シェイクスピアのいた時代「知識の翼で天まで昇れ」(芝居の始め方と劇場「この世はみんなひとつの舞台」;身体表現―シェイクスピアの演技のルール「拍手喝采を浴びる役者」;言語表現「ことば、ことば、ことば」;価値観と精神世界「ああ、ブラヴォー新世界」;人間界と秩序「まったく馬鹿だよ、人間は!」)
第2部 基本となる演技術「稽古しよう」(せりふを生きる「気持ちのこもらぬことばは天には届かぬ」;インタラクション「あなたの気持ちを開かせて」)
第3部 読解方法と表現術「舞台の上に王国を」(実演の前に;悲劇;喜劇;歴史劇)
著者等紹介
三輪えり花[ミワエリカ]
演出家、俳優、翻訳家。慶應義塾大学卒業、ロンドン大学大学院演劇科修士。文化庁派遣芸術家在外研修員として英国王立演劇アカデミー、ロイヤル・オペラハウス等で演出・演技・演劇教育の研修を積む。西洋古典劇から、欧米の現代劇に至るまで幅広く翻訳・演出。シェイクスピアの楽しみ方を紹介する「シェイクスピア遊び語り」を毎年上演している。公益社団法人国際演劇協会日本センター理事。東京藝術大学等の講師も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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