内容説明
本書は、ヨーロッパ統合という現象の中で、国家ならびにヨーロッパ機関が、「教育」という空間においてどのような位置を占めるのか、ドイツを事例として解明することを目的としている。そのためのアプローチとして、ヨーロッパ機関と国家間の政治的駆け引きの歴史や教育の諸問題をマクロなレベルで論じるだけでなく、実際に開発された単元モデルや教科書、さらに授業実践事例の分析などミクロなレベルでの研究にも取り組むことにする。
目次
「ヨーロッパ教育」を捉える視角
1 ヨーロッパ教育の形成と展開(ヨーロッパ教育の歴史―ヨーロッパ機関を中心に;ヨーロッパ機関におけるヨーロッパ市民教育;ヨーロッパ主要国におけるカリキュラム改革とヨーロッパ教育)
2 ドイツにおけるヨーロッパ教育(ドイツにおけるヨーロッパ教育の基底;ドイツ主要連邦州におけるヨーロッパの次元の展開;ドイツにおけるヨーロッパ教育の実践)
ヨーロッパ教育がめざすもの
著者等紹介
久野弘幸[クノヒロユキ]
1967年愛知県に生まれる。1996年愛知教育大学大学院修士課程修了。2000年名古屋大学大学院博士後期課程満了。2002年博士(教育学)。現在、愛知教育大学助手。専門はドイツ・ヨーロッパ教育、生活科・総合的学習教育
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。