内容説明
本書は、今日の「海外帰国子女教育問題」を背景にしながらも、戦前の各地の「在外子弟教育」の理念と実践について、歴史的・総合的に論じることを目的に編集されたものである。
目次
序章 第二次世界大戦前の在外子弟教育の展開
1章 ハワイの公立学校教育と日系二世のアメリカ化
2章 日系アメリカ人の家庭教育
3章 アメリカにおける日系二世の日本語教育と日本留学―言語・文化維持の観点から
4章 親交の連鎖―アメリカの二世教育と外務省
5章 ブラジルにおける日本移民子弟教育問題をめぐる政府の対応―一九二〇年代以降、戦前の日本側資料を中心に
6章 満洲における日本人教育
7章 在外児童作文集に見る言語混用の実態―日本語と中国語を主にして
8章 東南アジアにおける在外子弟教育の実際―新嘉坡日本小学校の場合
9章 昭和初期の沖縄県移民の特色と教育
10章 教員の海外派遣・選奨の政策史と様態
著者等紹介
小島勝[コジママサル]
龍谷大学文学部教授。京都大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。専門は異文化間教育学、比較教育学、教育社会学
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