内容説明
ともだちってかぜがうつってもへいきだっていってくれるひと。だれだってひとりぼっちではいきてゆけない。ともだちってすばらしい。
著者等紹介
谷川俊太郎[タニカワシュンタロウ]
1931年東京生まれ。18歳頃から試作を始め、1952年「二十億光年の孤独」を刊行。「櫂」同人。詩、翻訳、創作わらべうたなど幅広く活躍している。1983年「日々の地図」で読売文学賞を受賞。またレコード大賞作詞賞、サンケイ児童出版文化賞、日本翻訳文化賞なども受賞。子どものための詩や童話も多い
和田誠[ワダマコト]
1936年大阪生まれ。素朴な温かい線で、人物の特徴をつかんだ似顔絵と、イラストが本業。ほか、エッセイスト、映画監督(製作)、絵本作家など多分野で活躍。1983年『ビギン・ザ・ビギン』で日本ノンフィクション賞受賞、1993年『銀座界隈ドキドキの日々』で講談社エッセイ賞受賞
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
299
谷川俊太郎・文、和田誠・絵。ひじょうにいいコンビネーションだ。文もはぎれよくリズミカルで、絵もまたこれに呼応するかのように元気よく、明快だ。主題も明瞭で、言っていることもその通りだと思う。しかし、にもかかわらず「ともだち」を持つべきだという同調圧力にはいささかの抵抗もある。子ども園や小学校の先生たちは、明るく無邪気に「みなさん、おともだちをたくさんつくりましょう」と言うだろう。でも、そこにはやはり影が存在するのである。2025/04/18
MI
100
ともだちはどんな人?家族にも言えないことを聞いてくれたり、相談できたりする人。そばにいないときもどうしてるだろうと思い出す人。 この絵本がいいのはどんな気持ちかなで、友達に笑われたら、いじめされたらどんな気持ちがするのか?また国が違う、年が違う友達もいる、車椅子の友達もいろんな友達がいていい。親子で会話しながら読める絵本。 「友達と手を繋いで夕焼けをみた。2人っきりで宇宙をみた。友達と喧嘩してうちに帰ったこころのなかがどろでいっぱい、そんな気がした。友達も同じ気持ちかな。」谷川俊太郎のポエムが心地いい。2023/08/31
momogaga
83
【オトナこそ絵本を】歯科医院蔵書利用。ともだちってな~に?と聞かれたら、この本を読ませたい。絵本に教わることが多いです。2016/01/04
♪みどりpiyopiyo♪
79
すきなものがちがっても ともだちはともだち… ■本作40周年の著者インタビューが面白かったので♪ https://www.ehonnavi.net/sp/specialcontents/sp_contents.asp?id=166 自身を「友達があまり必要ではない」と称する谷川さん。その距離感が心地良くって。多くの子に読んでほしいです。■…が「ともだちって かぜがうつっても へいきだっていってくれるひと」だけは公衆衛生上ダメ!笑 介抱する時もお見舞いに行く時も 感染対策は万全にね✩⡱(1979年)(→続2019/11/21
keroppi
77
図書館で見つけて。谷川俊太郎さんの優しい文と和田誠さんの優しいイラストで「ともだち」の大切さが語られる。「ともだち」は、相手のことを思いやること。最後に写真が出てきて、ズシンと課題が投げかけられる。結構、深い絵本。「ともだち」になれない大人たちがいっぱいいる。2022/09/23