内容説明
本書は、主として昭和三〇年代から平成五年当時までの、大学政策の展開について述べたものである。新版にあたって、訂正と補筆をし、「当時までの状況」に基づいて、「今日の速度」を理解する手掛かりとした。
目次
1章 国立大学の組織編成と管理運営
2章 一般教育等の扱い方の変遷
3章 大学院政策の展開
4章 高等教育計画の着想と挫折
5章 統一試験の変遷を中心にみた大学入試政策
6章 助成を中心にみた私立大学政策
7章 大学政策と中教審・臨教審・大学審
8章 国立大学の今日的役割とその設置形態
補章 二〇〇〇年前後の大学改革の状況
著者等紹介
黒羽亮一[クロハリョウイチ]
1928年生れ。1949年東京高等師範学校、1952年東京大学各卒業。日本経済新聞社に入り、社会部記者・社会部長・論説委員兼編集委員を歴任し1986年退社。その後筑波大学教授(教育学系・大学研究センター長)、学位授与機構教授・審査研究部長等を経て、1997年から常磐大学国際学部教授。また、1960年代後半から文部省、経済企画庁、東京都、神奈川県などの教育に関する多くの審議会等の委員・協力者等を歴任し、教育政策の形成過程に参画してきた。特に臨教審専門委員として高等教育改革の具体的方向の策定に参加した。教育ジャーナリストとしては、1968年日本経済新聞に教育面(週1回)を開設し、多くの解説記事と評論の執筆を続けた。主な著書は『入学試験』(日本経済新聞社)、『臨教審―どうなる教育改革』(同)、『学校と社会の昭和史・上下』(第一法規)など
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