感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
8
「ウィルソンの外政家としての長所と短所…利点としては、彼が地理的境界を越えた政治の一般原則や国家的理想について非常に真剣な思考をめぐらしてきたという事実である…プラス面を相殺しているのは、対外問題におけるウィルソンの考えや訓練にみられるある明白な欠点であった。その中でも最も重大なのは、1913年以前においては、外交政策の本質、複雑さ、難しさということについて、さらには外交の主要任務は国家理想をより大きな行動計画に移すことであるという彼の仮説について、何ら系統的な思考をめぐらすことができなかったということ」2020/02/17