内容説明
ボルノーと共に、西ドイツ教育界を代表し、教育学理論の体系化を企図するデルボラフが、今日の教育改革に必要な基礎理論を呈示。就学前教育から高等教育にいたるまでの、実際的な教育制度改革の問題点と解釈の方途を、斬新な教育学思考のモデルで展開する。さまざまな角度から改革論議されている日本の教育界を念頭に書かれたものだけに、教育制度、カリキュラム問題などきわめて実際的で、示唆に富む一書である。
目次
第1部 理論編(教育科学の実践的基礎づけ;フリットナーの精神科学的教育学構想における実践学的書傾向;「規範性の理論」に対する実践学の寄与)
第2部 実践編(基礎教育―教授学的基礎概念の構成;教育理論からみたギムナジウム教育政策及び高等教育政策―ギムナジウム上級段階改革に対する批判的論評;レアルシューレ問題の構造;就学前教授学に関する序論―教授学的意図をもったテレビ放送の投げかける問題について)