感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
isao_key
6
石井勲先生の本に紹介されていたドイツ人カール・ヴィッテの教育法について詳しく書かれた本。全部で7章構成で、幼児の早期教育の必要性と早期教育がもたらす事例、具体的な教育方法について述べられている。これを読むとヴィッテの父が実に細かく、また注意深く息子に対してよかれと思う教育法を実践していたことがよく分かる。例えば、単語を覚えさせるのにも、単に詰め込むのではなく日常にある物や自然界に存在する生物などを使って、話聞かせた。大切なのは強いて教えるのではなく、子供が興味を起こすように仕向けることが肝心なのだという。2013/03/21
mei
5
知的で愛情深く、芸術が分かって生活力もある、ヴィッテ牧師やストーナー夫人のような人は永遠の憧れ。独身の頃は、そんなに何もかも出来ない、一つの道を極めたいと思っていたし、何にせよ最後は自分のためでしかなかったが、自身の持つ教養や洞察力や創造性の全てを使って我が子に接する彼らの姿を見て、子育てって物凄くクリエイティブな仕事だと思った。成人してから「もっと勉強しておけばよかった」と言う人は多いが、なりたい親になるために、本当に何でも学んでおくべきだったと思う。でも、これから。極めて本質的な良書、読めてよかった。2019/08/03
りょうみや
5
77年初版の古い本だがいくつか読んだ同ジャンルの本の中では一番よかった。子どもの才能と教育について知りたいことは全て書かれている。天才を育てた教育の例がいくつも載っており多角的に知ることができる。天才、つまり子どもの能力の根源は「熱中」することであり、誰しも幼い頃はその火を持っており、間違った教育でそれを消してしまってはならない。早教育はその火を燃え上がらせるものである。幼い頃に学校の勉強ができなくて後で伸びた晩成の者でも何かしらに熱中した経験を必ず持っている。2016/04/23
ゆきんこ
3
感銘を受けました。子どもと過ごす掛け替えのない時間を大切にしよう。2017/09/14
ままま
3
家庭保育園の源であると知ったので図書館でリクエストしてみました。昔の本だけど読みやすかったし、一読の価値ありでした。なんでこの考えが普及しないのだろうか。。。幼児教育が流行っているけど、そうじゃなくてしっかり子どもと向き合い、対等に接し、方向性を導いてあげる教育方が現代では特に必要じゃないかと思った。2015/03/12