内容説明
本書の目的は、人間活動、とくに家畜の放牧や農耕的土地利用の強度の違いがゾナダマタ、アグレステ、セルトンといった生態ゾーンにおいて植生や土壌のような自然環境にどのような影響を与えてきたかを地生態学的に解明することにある。地生態学的とは、高度の上昇とともに変化するアンデス山地の垂直的環境利用のように、海岸部から内陸部にかけて乾燥度が増すにつれて変化する伝統的農耕、近代的灌漑農業、牧畜活動などの人為活動の様態を生態系の劣化に関係づけて分析することである。
目次
第1部 ノルデステの自然環境と開発(ノルデステの自然環境;ポルトガル人の入植と開発 ほか)
第2部 伝統的な土地利用と社会(サトウキビと製糖業;アグレステの食糧生産と混作 ほか)
第3部 変化しつつあるノルデステ(ウジーナの展開とサトウキビ地帯の変容;セルトンの3つのアスーデの灌漑農業 ほか)
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