内容説明
わが国の運動部活動は、世界に類例をみない独特の日本型スポーツ教育システムであり、同時に、日本人のスポーツ観を醸成し、スポーツのあり方のモデルを提供してきた制度でもある。このようなわが国のスポーツ文化の根幹を形成してきた運動部活動も、大きな変革期を迎えることになった。これから本格化する改革では、子供たちの自発的な参画を通して「楽しさ」「喜び」を感じることに本質を置く、新しい部活が創造されなければならないだろう。これまでの競技志向だけではなく、楽しみ志向により重点を置いた、子供たちのより豊かなスポーツ環境を保障したものへの変革が求められる。部活改革は、日本人のスポーツ観をも大きく変える契機になるだろう。―「はじめに」より一部抜粋。
目次
第1章 これからの地域スポーツクラブ“運動部”活動の展望を拓く
第2章 新しい運営団体・実施主体に期待される役割
第3章 運動部活動のこれまで
第4章 地域スポーツクラブ“運動部”活動のリスクマネジメント
第5章 指導に活かすスポーツ医科学
第6章 これからの地域スポーツクラブ“運動部”活動を豊かにするマネジメント
第7章 これからの地域スポーツクラブ“運動部”活動の参考実践
著者等紹介
友添秀則[トモゾエヒデノリ]
環太平洋大学教授、元早稲田大学教授。1956年大阪市生まれ。筑波大学大学院修了。(公財)日本学校体育研究連合会会長、日本スポーツ教育学会会長、スポーツ庁スポーツ審議会委員、(一社)大学スポーツ協会執行理事、(一財)日本スポーツ政策推進機構常任理事。専門はスポーツ教育学・スポーツ倫理学。博士(人間科学)。香川大学教授、ニューヨーク州立大学客員教授、早稲田大学スポーツ科学学術院長、早稲田大学理事、日本オリンピック委員会常務理事、日本スポーツ協会理事などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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