出版社内容情報
健康寿命をのばし、誰もが健康な状態で長生きできる社会をつくるには。豊富なデータをもとに公衆衛生の立場から提言する。
内容説明
「健康寿命」の延伸、そこに込められた意味と戦略。「社会モデル」「生活習慣と医療費」「健康格差」「健康投資」「インセンティブ」「ソーシャルキャピタル」といったキーワードとともに、東北の被災地での活動から見えてきた、新たな公衆衛生のあり方を考える。
目次
第1章 「2025年問題」の本質(急増する後期高齢者;世界最長寿からの転落 ほか)
第2章 公衆衛生の社会モデル(公衆衛生の4つのモデル;公衆衛生の社会モデル―その意義と政策;社会モデルの実践例;すべての政策に健康の視点を)
第3章 健康投資のエビデンスと戦略(医療費の現状と方向性;生活習慣が医療費に及ぼす影響;生活習慣リスクに応じた負担のあり方;健康づくりは投資;認知症予防の可能性とその経済効果;健康づくりの投資効果)
第4章 東日本大震災の被災地から「2025年問題」を考える(東京から石巻市雄勝町へ;被災地は「2025年問題」の先取り;「2025年問題」にどう対処するか?)
著者等紹介
辻一郎[ツジイチロウ]
東北大学大学院医学系研究科教授。1957年、北海道函館市に生まれる。1983年に東北大学医学部を卒業。リハビリテーション医学の研修を経て、1989年より公衆衛生学を専攻。アメリカのジョンズ・ホプキンズ大学公衆衛生学部研究員などを経て、2002年より東北大学大学院医学系研究科・公衆衛生学教授。2015年より東北大学大学院医学系研究科・副研究科長。現在、厚生労働省・厚生科学審議会がん登録部会長、同・健康日本21(第二次)推進専門委員会委員長、経済産業省・次世代ヘルスケア産業協議会委員、内閣官房・日本版CCRC構想有識者会議委員などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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