内容説明
乳酸を「悪者」にするのは、そろそろ止めにしませんか。短距離走からマラソンまで、ランナーのからだの中で何が起こっているのか疲労の原因、からだのエネルギー、トレーニング、栄養など、役立つ情報が満載。
目次
はじめに知っておいていただきたいこと
短距離走
中距離走
ハーフマラソンまでの長距離走(エネルギー代謝と疲労;ペース設定とトレーニング)
マラソン
市民ランナーがマラソンを目指す
ランニングと栄養
ランニングに関するQ&A
著者等紹介
八田秀雄[ハッタヒデオ]
1959年東京都生まれ。東京大学教育学部体育学健康教育学科卒業、同大学院修了。博士(教育学)。現在、東京大学大学院総合文化研究科身体運動科学研究室・教授、(財)日本陸上競技連盟科学委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鈴木拓
15
速く走りたい、快適に走りたい、そのためにどうしたらいいのだろうかと考え、色々な情報を集め始める。そこでたどり着いたのがこの一冊。今まで勘違いしていたことがスッキリ頭に入ってきて、トレーニングや食事、体のメンテナンス、さらには大会での走り方などを見直すきっかけになる。また、ハーフマラソンまでとフルマラソンでは異なる考え方が必要となることも論理的に説明されていて腑に落ちた。ランナーとして読んでおくべき一冊である。2023/06/16
ないとう
4
まず短距離など一般的に無酸素運動とされるものでも、完全に無酸素な運動ではないというのが目から鱗。乳酸は疲労の原因ではなくて、走って動画使われた結果出来たエネルギーと言うことで、むしろ後半は乳酸をエネルギー源にすべしと書いてある。 長距離は酸素を使って糖や脂肪からATPを生み出すミトコンドリアが筋肉にどのくらいあるかが決めてとのこと。自分はLTより遅いペースではよく走るので遅筋には多めにありそうだけど、速い練習はしてないので速筋のミトコンドリアはたりなさそう。スピ連増やそ。2022/02/11
naohumi
3
乳酸は疲労物質である事は間違い。疲労は使える糖が枯渇してしまう事が原因らしい。 その他、ミトコンドリアはエネルギー生産工場やら、走力向上にはLTを上げる必要性やら面白い内容だらけだった。そのLTを上げるには、それより早いペースで走る、所謂量より質が大事。どこまでできるかだが、練習はLTペース走、それより負荷を掛けるインターバル的な練習をミックスしてやってみよう。2018/10/21
C----ya
2
乳酸は老廃物ではなくエネルギーという論。糖と脂質からATP、ミトコンドリアなど走ることについてのエネルギー代謝の流れ、短距離と長距離の違い、速筋と遅筋での違い、トレーニングを解説。硬くて解りにくい部分もあるが当たり前に思っていた事が崩される。とにかく糖と脂質がエネルギー。体が重い時の理由と、それがよくない状態というわけではない事が分かった。長距離には遅筋だけではなく速筋の中にあるミトコンドリアの数も大事で、ミトコンドリアや毛細血管は使った筋繊維でしか増えない。参考にして増やす為のジョギングをする2015/09/22
メガネねこ
2
乳酸についての誤解が解けた。2015/08/04