内容説明
本書は、指導力のさらなる向上に役立つようにとの願いで書かれた。指導者が質の高い創造的な指導活動をするための、基盤となる知識と理論を提供することをねらっている。内容は、「運動学習・指導」と「モチベーション」という2つのテーマで展開され、その2つを相互に関連させてわかりやすく記述した。
目次
第1部 運動学習と指導の心理(運動行動の構造から見た運動学習;運動学習の理論的背景―運動学習の法則;学習理論から直接導かれる練習・指導の原則;効果的な運動学習指導の展開)
第2部 モチベーションの心理(外発的動機づけ;内発的動機づけ;運動好き・運動嫌いと性格形成;目標設定と目標志向性;覚醒とメンタルトレーニング)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
rc005063
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学生時代に読んだ本を再読。体育・スポーツ分野では研究と現場の解離が激しく、また経験則を重視する傾向にあることが大きな問題点であると指摘されて久しいが、本書はまさに研究を実践に活かす架け橋の役割を担うと共に、経験則を理論付けしてくれる。専門書なので少々難解な記述はあるけれども、一貫して研究を現場に活かすという視点で書かれており、理論に裏打ちされた具体的かつ効果的な指導方法や原則、運動者の心理的側面を学ぶことができる。体育・スポーツ分野に携わる方なら一読して後悔ないように思うし、私自身も継続的に再読したい2016/03/13