内容説明
本書は、スポーツのルールが存在する意味と理由について、それがどういう働きをするものか「ルール機能論」、またそれがどういう要素のものから成っているのか「ルール構造論」、そして、そういうルールに支えられているスポーツとはどういう性格の人間活動であるのか「現代スポーツ論」を、社会科学的な論理の中で明らかにすることを試みています。
目次
序章 じゃんけんからルールを考える(じゃんけんルールに見る「形式」の問題;違反のできないルール;じゃんけんに見る犯罪;文章化のむずかしいルール;じゃんけんにはなぜ変種があるのか?)
第1章 スポーツルールの機能(法的安定性の確保;正義の実現;「面白さ」の保障)
第2章 スポーツルールの構造(私法的ルールの不在性;スポーツルールを形づくるもの)
第3章 スポーツルールに見る「形式」の問題(形式を強要するルール;形式の定義をするルール)
第4章 社会のなかのスポーツとルール(遊びとしてのスポーツ;スポーツにおける遵法)
著者等紹介
守能信次[モリノシンジ]
中京大学教授、大学院体育学研究科長、体育会サッカー部部長。1944年大阪府生まれ。1971年東京大学大学院教育学研究科修士課程修了。1978年ディジョン大学大学院経営経済研究科博士課程修了、経済学博士。専攻は体育学(体育・スポーツ原論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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