内容説明
本書は、大学で「運動神経生理学入門」を講義するために著したものである。基礎知識の概要を示すと同時に、それが運動の発現に関わるシステムの解析においてどのようなレベルの問題に応用できるかを示す。
目次
第1部 細胞(細胞膜、微粒子および膜電位;活動電位 ほか)
第2部 結合(脊髄における興奮と抑制;単シナプス反射 ほか)
第3部 構造(脳研究の方法と脳の解剖学的構成要素;大脳皮質 ほか)
第4部 行動(姿勢制御;移動(ロコモーション) ほか)
第5部 障害(痙縮;パーキンソン病 ほか)
著者等紹介
ラタッシュ,マーク・L.[ラタッシュ,マークL.][Latash,Mark L.]
ペンシルヴァニア州立大学キネシオロジー学部教授。1970年以来、人間を対象とした研究、モデリング、臨床研究。ロシアと米国の両国で生理学の教育に携わり、1995年以来ペンシルヴァニア州立大学大学院で「Neurophysiological Basis of Movement」の講義を担当してきた。モスクワ物理工学研究所において生体物理で修士を取得(1976年)し、ラッシュ大学で生理学の博士を取得(1989年)した。北米神経科学学会および米国バイオメカニクス学会員
笠井達哉[カサイタツヤ]
医学博士。1968年東京教育大学体育学部体育学科卒、日本大学大学院博士課程修了。国士舘大学体育学部専任講師、同助教授、東京都神経科学総合研究所リハビリテーション部門および病態神経生理学部門研究生。現在、広島大学大学院国際協力研究科・教育文化専攻・教育開発講座・スポーツ健康科学教育部門担当教授
道免和久[ドウメンカズヒサ]
医学博士。1986年慶応義塾大学医学部卒、慶応大月が瀬リハビリセンター等に勤務、埼玉県総合リハビリセンター医長を経て、96年ペンシルヴァニア州立大学キネシオロジー学部およびATR人間情報通信研究所客員研究員。97年東京都リハビリ病院医長。現在、兵庫医科大学リハビリ科助教授
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