内容説明
選手のさまざまなケガや故障ごとに最適な応急手当や治療、テーピングや予防、事後処置をどうすればよいか。ケガの種類別、部位別にスポーツドクターの世界的権威が最新の治療法を詳述した選手・指導者必携の手引書。原著者はサッカードイツ代表のチームドクターとトレーナー。
目次
第1部 総論(実践上のアドバイス;テーピング)
第2部 傷害各論(傷害の種類;頭部の傷害;筋の傷害;足の傷害;膝の傷害;鼠径部の傷害;腰部・頸部の傷害;肩・肘・手の傷害)
著者等紹介
モンターク[Montag,Hans J¨urgen]
1941年生まれのスポーツトレーナー。1995年にはオーベルハヒングのスポーツ学校に現代的なリハセンターを開設。そこで、Dr.ヴォールファルトとの連携で、世界中のトップアスリートをケア。1985年からサッカードイツ代表チームのメディカルスタッフに加わっている。それに先立ち、ドイツホッケー連盟に携わり、オリンピックやワールドカップ、ヨーロッパ選手権に同行。ドイツスポーツ連盟の講師も務める。1996年サッカーのヨーロッパ選手権ではドイツが優勝したが、そのときのドイツ代表チームは、クリンスマン、ザマーといった中心選手がケガを抱えている状態であった。そのメディカルチームの中心として、彼らを復帰させ、優勝に大きく貢献した。残念ながらこの本の執筆直後に急逝された。今は亡き彼の著書としてもこの本は貴重である
ヴォールファルト[M¨ullerWohlfahrt,HansWilhelm]
1942年生まれ。1975~77年ヘルタBSCベルリンのチームドクターを務める。1977年4月から、FCバイエルンミュンヘンのチームドクターを務めるかたわら、ミュンヘンで整形外科とスポーツ医学の専門医として開業。1996年からサッカードイツ代表チームのチームドクターとして、トレーナー等とメディカルチームを組織し、選手に対して最善の処置を行っている。診断医という分野でその才能は高く評価されている。現在スポーツヘルニアと呼ばれている鼠径ヘルニアの診断でも評価され、日本人Jリーガーも浦和レッズの福田選手、ジュビロ磐田の中山選手等、多数の選手が渡独し、診断を受け、その後回復して活躍している。サッカー以外でも、テニスのボリス・ベッカーをはじめとして、スキーその他、さまざまな種目の選手を診てきている
今井純子[イマイジュンコ]
1966年、東京都生まれ。筑波大学第二学群比較文化学類卒業、ダブリン大学留学。筑波大学大学院博士課程単位取得修了。現在、サッカーを中心としたスポーツ図書の執筆および翻訳家として活躍中。おもな訳書に『サッカーのファンクション体操』『21世紀のサッカー選手育成法』(いずれも大修館書店発行)などがある
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