内容説明
民族舞踊のもつ「教育」の力が、まっすぐに子どもたちの心と身体とに伝わったとき、子どもたちの顔は輝きに満ちてくる。顔を伝わる汗の一滴一滴が私たち教師の心を揺さぶる。子どもたちは民族舞踊との出会いによって、確実にその心を身体を変えていく。いま伝統文化の教育的意味を問う。
目次
第1部 民族舞踊教育の探求(民族舞踊教育のあゆみ;身体表現の教育学;舞踊の教育的意義;生活としての舞踊;民舞の教育的価値とその指導)
第2部 民舞教育・Q&A(民舞教育の民舞とは、民俗舞踊なのか、民族舞踊なのか?;民族舞踊と一口にいっても実に多様なのに、民舞教育では民俗舞踊をもっぱらとりあげる理由は何か? ほか)
第3部 民舞教育の実践(踊りと太鼓で変わった学生たち;そうらん節の授業;春駒の踊りをつくる;大森みかぐらの実践;養護学校のそうらん節;八丈太鼓に思いを込めて)