内容説明
野球のベーブ・ルース、ボクシングのジャック・デンプシー、フットボールのレッド・グランジ、ゴルフのボビー・ジョーンズ、テニスのティルデン…。たくさんのスポーツヒーローを輩出させ、アメリカンスポーツの黄金時代といわれた1920年代こそ、見るスポーツ主流の現代スポーツの出発点であった。そして、今日、それ抜きではアメリカ文化を語れない「スペクテイタースポーツ」が、どのようにしてその地位を確立するに至ったかの経緯を、豊富な資料を駆使して丁寧に検討していき、そこに生じた問題点を剔出する。
目次
1章 近代スポーツのヒーロー
2章 チームスポーツ―1920年~1950年
3章 個人スポーツの大衆化―1920年~1950年
4章 テレビとプロフットボール
5章 大学スポーツ
6章 大リーグ野球とプロバスケットボール
7章 オリンピック大会、ゴルフ、テニス
8章 人種差別撤廃に向かって
9章 スポーツと女性の地位向上
10章 プロ選手の地位の向上
11章 エピローグ―スペクテイターの勝利