内容説明
時代を超えて人の心を動かし続ける『星の王子さま』。物語世界の内奥、そして作者サン=テグジュペリの生きた時代へといざないます。オリジナル全訳も収録。
目次
第1章 『星の王子さま』の誕生
第2章 『星の王子さま』の物語
第3章 『星の王子さま』の登場人物
第4章 『星の王子さま』の世界
第5章 『星の王子さま』の草稿、出版、翻訳、翻案
第6章 『星の王子さま』はどのように読まれてきたか
第7章 サン=テグジュペリの生涯
付録 『星の王子さま』全訳
著者等紹介
三野博司[ミノヒロシ]
1949年京都生まれ。京都大学卒業、クレルモン=フェラン大学博士課程修了。現在、奈良女子大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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Tezukirby
6
『星の王子さま』が書かれるに至った経緯、モデル、出てくる物や言葉に込められた意味、どう読まれてきたかを様々な文献をもとに解説している。同時並行で、北村紗衣の「批評の教室」を読んでいたため、「精読」の模範と感じた。難しいと思いつつも、ここまで読み込めたらさぞ楽しいだろうなとも思う。内容に関して言えば、「『星の王子さま』誕生のきっかけは私だ」みたいな「自称産みの親」が沢山出てきたり、サン=テグジュペリと妻の情熱的な手紙の紹介の後に愛人の話が出てきたり、裏話的な部分が面白かった。 2024/04/22
ヨクト
1
星の王子さまの事典というよりは、、サン=テグジュペリの生涯についての事典です。いろんな人々の視点から生涯や物語をなぞっていく。
みつ
0
作品の背景や細部に言及。時間の構造について刺激を受けた。事典だけあって目次がわかりやすい。2014/01/14
lionleef
0
大切なものはいつも目に見えない。2013/07/06
サト
0
「星の王子さま」に関わった人々からの評価、物語の解説、サン=テグジュペリの生涯等が一冊にまとめてある。若干退屈なところがあったけれど、驚きも多かった。ニューヨークで執筆されたこと、トバ語という新約聖書以外には書籍が出ていない言語でも翻訳されていること、サン=テグジュペリを撃ち落としたという人が、「星の王子さま」の愛読者だったということ等など。著者による翻訳も掲載されていて、本編と解説を行き来できるようになっている構成が分かりやすい。ただ、物語だけを楽しみたいならカラーイラスト付きのものを選んだほうが良い2011/02/25
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