内容説明
世界でも類をみない斬新な手法で名詞から言語の全体像を描く。「プロの登山家」とは言えて、「プロの登山者」とは言えないのはなぜ。
目次
第1部 名詞の特性(名詞の数え方と類別;モノ名詞とデキゴト名詞;ヒト名詞と道具名詞)
第2部 名詞と構文(目的語の省略;直接目的語と前置詞付き目的語;中間経路と移動の範囲)
第3部 名詞と動詞の連携(名詞が動詞に変わるとき;名詞化と項の受け継ぎ;存在と所有の表現;構文交替と項の具現化)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
センケイ (線形)
2
これは出会うべくして出会った本だと思っていて、実際、言語学徒だけでなく言語処理をする工学系へも向けられている。形態素解析が難しい日本語だからこそ取り扱いしやすい名詞への着目は有難いが、この本の魅力はこれにとどまらない。複数言語の比較があるからこそ、環境を超えて普遍的に認識されている感覚というのが改めて見て取れる。逆も真なりで、片方でのみ言えない表現、たとえば「私はベッドで読むのが好きです」などがなぜ言えないのかの考察は常に納得できる丁寧さで、タネ明かしにワクワクし続けた。2017/10/31
books
0
クオリア構造を記号表記ではなく、言葉で平易に説明した本。結局クオリア構造って何なの?と思う瞬間が多々あった。記号を言葉で言い表すと見え方が違うな~と感じました。
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