内容説明
やたらと屁理屈をこねて素直でないのはなぜ?あまり話しかけてこないのはシャイだから?どうして計画だてて学習できないの?…など、教師の理解を超えた生徒に悩むことはありませんか?これは生徒の多様なパーソナリティに気づかずにいるからです。先生自身の盲点を知り、生徒をよりよく理解するためのヒントをお教えします。
目次
1 自己理解のための心理学
2 興味・関心の方向の違い―外向指向と内向指向
3 情報の取り入れ方の違い―感覚指向と直観指向
4 判断のしかたの違い―思考指向と感情指向
5 ライフスタイルの好みの違い―判断的態度指向と知覚的態度指向
6 指向・タイプにより異なる「常識」
7 指向・タイプにより異なる学習スタイル
8 指向・タイプと進路選択
9 指向・タイプにより異なる動機づけ
10 気質により異なる価値観
11 気質と指導法・学習法
著者等紹介
都築幸恵[ツズキユキエ]
東京大学法学部卒業。オレゴン大学大学院修士課程、コロンビア大学大学院博士課程(カウンセリング心理学専攻)修了。Ed.D.(教育学博士)。成城大学社会イノベーション学部心理社会学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夏を待つ帆
4
心理学者ユングの理論をもとにした、人間(生徒・教師)のパーソナリティを16類型に分けそれぞれの特徴、指導法学習法を解説している。 性格を16類型に分けるのは割と有名であるが、そういった知識をを実際の学習スタイル、動機づけの面で活用していくのは、中々興味深い。2018/06/21
鵜殿篤
0
教育心理学の教科書かなあと思って読み始めたら、まったく違って、性格心理学の話だった。現場の実践に役に立ってもらおうという意識が強く滲み出た表現で、なかなか読みやすかった。筆者の経験も織り交ぜられていて、なかなか説得力も感じた。現場の先生には歓迎されやすい類の本だと思う。2019/09/28