内容説明
新学習指導要領に新たに盛り込まれた“実践的コミュニケーション”とは何か、実際の授業にどう取り入れて指導すればよいのか。言語の働きと場面にも留意し、授業にすぐ使える多数の活動例を紹介しつつ、新しい時代の英語指導のあり方を提案する。
目次
第1部 実践的コミュニケーション能力(「実践的コミュニケーション能力」とは何か;言語の働きと使用場面;実践的コミュニケーションへの道筋)
第2部 ステップアップの例示(中学校の言語材料を例に;高等学校の言語材料を例に;言語の使用場面と働きから)
著者等紹介
高橋正夫[タカハシマサオ]
1960年、新潟大学教育学部外国語科卒業。1969年、ハワイ大学修士課程修了(MA in TESL)。現在、新潟大学教育人間科学部英語科教授。主な著書に、『生き生きとした英語授業(上・下)』(共著)、『身近な話題を英語で表現する指導』、『「ガイジン」生徒がやって来た』(共著)(以上大修館書店)、『英語教師の発想転換』(共著、三省堂)、『高校英語のコミュニカティヴ プラクティス』(共著、中教)などがある
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感想・レビュー
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Nobu A
2
2001年初版。「実践的コミュニケーション」の定義付けを含む理論編と中高生対象にした具体例を多数挙げた実践編の2部構成。平成10年の告示の学習指導要領に記載の「実践的コミュニケーション」の表現に疑問を抱き、理由を列挙する筆者。納得することが多い。個人的には基礎固め(均衡的4技能)も必要だし、将来英語を使う仕事に就こうと思えば、在学中は最後まで4技能伸長が必須だと思う。効果的且つ効率的なコミュニケーション能力向上を考えると、段階的な語彙・表現拡張も包含すべき。そこまで踏み込んで欲しかった。後半流し読み読了。2021/02/22