内容説明
本書は、アメリカの一般向き百科事典として定評のある『コンプトン百科事典』の「英国史」「英文学史」の項を訳出し、地図・年表などの資料をつけて、歴史と文学を有機的に関連づけて理解できるよう工夫したものである。
目次
英国史(ノルマン征服以前;封建国家イングランド;絶対王政からイギリス革命へ ほか)
英文学史(古代英文学;中世英文学;17世紀の時代変化;18世紀―理性の時代 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
131
激しくおすすめ。友人が読んだ後に面白かったからとくれた本。アメリカの百科全書の1つ、Compton's Encyclopediaの中からEngland(英国史)とEnglish Literature(英文学史)とが訳出されている。1度では分からぬがとてもよくまとまっている。特に後半の英文学史はとても面白いのでおすすめ。ガーディガンの必読1000冊を読んでいる人にはよい指南者にもなる。文学史で笑えるものはなかなかない。意識の流れとは何かも教えてくれる。このシリーズ、追いかけたい2021/08/18
ずっきん
71
アメリカの一般向け百科事典の「英国史」「英文学史」の項を訳出したもの。馴染みやすい砕けた文章でとてもわかりやすかった。特に、紹介してくれた読み友さんと同じく「英国文学史」の章が面白い。作品が生まれた歴史背景や意義、完成度を絶賛する一方で、ちょいちょいさらっと貶す。訳文のせいもあるかもしれないが、百科事典って筆者の主張がこんなに入るっけ? 英米文学の講義の書き起こしでも思ったけど、好みや主張が出てるほうが読み物としては断然面白いよなあ。貶されたけど、スモレットはなんとしても探し出して読むから(笑)2021/09/14
コットン
70
ケイさんのおすすめ。英国史はビクトリア朝迄を読む。英文学史は最初にヨーロッパに知れわたる作家がチョーサーで名作『カンタベリー物語』やアーサー王関連ではPearl Poetの『サー=ガウェインと緑の騎士』が紹介されていて興味深い。もう少し時代を経るとシェークスピア、デフォー、スウィフト、ウィリアム=ブレイク、ジェイン=オースティン等。気になっていたラファエロ前派の記述のスペースが少なく残念。そしてディケンズ、ブロンテ姉妹、ルイス・キャロル。現代ではモーム、ジョイス、V・ウルフ、T・ S・エリオット等が紹介。2021/08/30
hasetaka
0
△2012/10/16