目次
テストの目的 なぜテストするか
欠陥テスト 横行する悪問
テスティング・ポイント 何をテストするか
テストの配点 配点が成績を左右することについて
総合問題 テストの基本を忘れたテスト形式
発音テスト ペーパー・テストで発音はテストできるか
聞き取りテスト 文字を用いて「聞くこと」をテストできるか
単語テスト 単語の意味は文脈が決定する〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
香菜子(かなこ・Kanako)
33
無責任なテストが「落ちこぼれ」を作る―正しい問題作成への英語授業学的アプローチ。若林俊輔先生の著書。無責任なテストを作る無責任な教員が落ちこぼれを作ってしまう、無責任なテストの具体例が満載のとてもわかりやすい一冊です。1993年発売のとても古い本ですが、内容は決して古くなく、普遍的な内容。教育に携わるすべての人間にとって一読の価値ありです。2018/11/29
dvoix
1
入試問題・定期テスト問題への数々の批判は妥当で、刊行から18年経った今でも価値のある本だと思うが(センター試験は今でもほとんどそのままだし)、どうせ今読むなら、若林俊輔の弟子、靜哲人の『英語テスト作成の達人マニュアル』のほうがずっといい。批判はより精密だし、何より改善案が非常に詳細で、これから試験問題を作ろうという新人教員にとってもより有用。そちらを先に読んだ場合は、これを読む必要は特にないと思う。2011/11/06
sbtk
1
今まで配慮してきたつもりのテストもまだまだだめで、これまでもやもやしてきたものがなぜダメだったのか気付かせられるものもあった。あとは実際に現場でどうつかっていけるか、どう改善していけば良いのか、実行の手だてを考えてみようと思う。2011/03/19
おおくま ねこ
0
正直に言えば「そうは言っても」と反論をしたくなるところもあるけれど、その言い訳こそがこの本では糾弾されるべきところなんだろうな。己の努力不足を棚に上げて反論してはいけないのだろう。2013/08/11