内容説明
神話時代に崇められたオオカミも、キリスト教の拡大にともない、神の子=小ヒツジを食う悪魔としてのイメージを与えられた、ペストの流行や戦争があると、オオカミの個体数はふえ、フランス革命のときは、処刑された死体は消え去ったなど、神話時代から現代まで、オオカミと人のかかわりを、神話・伝承、寓話、文献により再構成する。
目次
第1章 神々の仲間
第2章 オオカミとキリスト教
第3章 オオカミ人間とオオカミ使い
第4章 オオカミと寓話
第5章 オオカミと文芸
第6章 オオカミと人間の闘い
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
komeri
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図書館本:オオカミ1種だけで、その歴史、寓話等で1冊のほんにまとめられるんだなーと思った。オオカミは、余剰に動物を狩る人間に対し、最低限の食料しか動物を狩っていなのに、悪と定義つけられ、日本では絶滅になるまで追い詰められて可哀想に思った。共存は難しい2012/09/24
里希
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知的好奇心充足のため。文明・文学の中にみる狼像から現代の狼の保護の状況まで。野生動物との共存の難しさが悲しい。2009/06/02
にゃお
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オオカミが人間に駆逐された理由>家畜を襲う害獣である事、狂犬病に罹った個体が人を襲った事、戦場の死体を食い荒らした為。その事から悪魔やその使いとされ迫害に至る。人口が増える~家畜が増える~オオカミも増えるという図式。2022/04/19