内容説明
いま、帰国子女をはじめバイリンガルといわれる人たちが急増している。しかし両親がそれぞれ別の母語を話す家庭に育てば自然に二つの言葉が身につく、帰属文化が二つに分かれているので自己確立がむずかしいなど、バイリンガルについての誤解や偏見は多い。バイリンガリズムとは何かを解説し、ケーススタディとアンケート調査により、バイリンガル、帰国子女の実態と問題点を明らかにする。
目次
第1章 バイリンガリズムとは何か(バイリンガリズムの定義;バイリンガリズムの下位範疇)
バイリンガリズムに対する評価の変遷(バイリンガリズムに対する誤解と偏見の形成;バイリンガリズムと少数民族の権利獲得運動;バイリンガリズムのメカニズムに関する2組の仮説;バイリンガリズムに対する評価)
第2章 ケーススタディ(被験者の背景及びデータ;被験者の言語習得過程)
第3章 日本におけるバイリンガル(日本の潜在バイリンガル集団;海外/帰国子女;国際結婚とその子供達)
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