目次
『英国民主革命史』を生んだマコーレイ
『アイヴァンホー』とサー・ウォルター・スコット
英語辞典の生みの親サミュエル・ジョンソン
ギボンの『ローマ帝国衰亡史』とピープスの日記
ジプシー研究のジョージ・ボロウ
エドガー・アラン・ポーをはじめとする短篇作家
多彩な18世紀の作者たち
ナポレオン戦争と兵士たち
ナポレオン、歴史家の描く世界
ヘンレー、フランス人フロワサールの騎士たち
旅行記、冒険記の世界
科学もの、マイヤーズの心霊もの、随筆を読む
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
がんもどき
10
ホームズを書いたアーサー・コナン・ドイルの読書談義。イギリスの古典を紹介するような内容になっている。冒頭に訳者の方が書いているように今の日本では手に入らないだろう本も多いが、すべて手に入らないというわけではないので一読の価値はあると思う。紹介された本を探したい時は巻末の人名・書名索引が役に立ちそう。2023/01/10
きりぱい
5
タイトルはホームズの、だけど、中身は時々ホームズがよぎりながら、あくまでドイル自身の読書談義。ドイルが最も影響を受けたのは、最も優れたと思うものは、無人島に一冊だけ持って行くなら、などと、無上の誉め言葉で語られる作品論は作家の人柄にまで及び、文学史を紐解かれたよう。19世紀の有名な作品はほとんど読んだつもり(もちろんその他も)と言うドイルの博識ぶりは計り知れない。スコットやポー、18世紀作家たちの項が面白かった。またも探してみたい本が増えて・・。2010/04/04
Rootport Blindwatchmaker
3
コナン・ドイル本人による愛読書の書評集。エドガー・アラン・ポーやチャールズ・ダーウィンの著作を、天才コナン・ドイルはどう読んだのか?少しでも読書に興味のある人なら、気にならないはずがない!自分の面白いと感じた作品を他人に勧めて、イマイチだと感じた作品には歯に衣着せぬ評価を下す。これ、どこかで見たことあるなあ……と思いながら読んでいたけれど、分かった。「スゴ本オフ」の参加者っぽいのだ。19世紀末~20世紀初頭の英文学界の空気を感じられる一冊だった。2018/05/27
timeturner
0
ヴィクトリア朝の男性の物の考え方が良くも悪くもくっきり浮き彫りに。2012/05/24
ipusiron
0
1999/6/12読了