内容説明
平安の世に唐土に渡り、真言密教を持ち帰った弘法大師・空海―だが、空海が日本にもたらしたものは、仏教の教えだけではなかった。つとに中国文化に親しみ、“日中文化の架け橋”として大いなる遺産をのこした文人・空海の学問と芸術の世界を、その詩・書・著作を通して描き出す。
目次
1 青年空海の学んだもの
2 青年空海の著作―『聾瞽指帰』
3 空海の渡唐
4 空海のおみやげ
5 空海と書
6 空海の詩
7 空海の作った辞書―『篆隷万象名義』
8 詩文創作の手引き書―『文鏡秘府論』
9 空海がもたらしたもの
著者等紹介
岸田知子[キシダトモコ]
1947年、兵庫県生まれ。1975年、大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。大阪大学助手、大阪府立渋谷高校教輸等を経て、現在、高野山大学教授。中国哲学専攻
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