内容説明
「椿」「柏」「蓬」「楓」…。これらの漢字が示す植物は、日本と中国では大きく違っている。一体なぜ、そうなってしまったのか。その謎を和漢の古典文学から探りつつ、花と木に寄せる人々の想いをたどってゆく。
目次
1月 ツバキを「椿」と書く理由
2月 「梅」はウメとは限らない
3月 古代の「柳」は枝垂れなかった
4月 転がる「蓬」
5月 かしわ餅と「柏」
6月 「栴檀」の双葉は香しいか
7月 蓮・荷・芙蓉・藕…ハスの漢字の使い分け
8月 雨乞いの木「樗」
9月 「杜」がナシ(梨)になる話
10月 「蘭」はフジバカマか?
11月 「楓」はカエデではない?
12月 香港の「紫荊花」とハナズオウ