目次
第1章 干支の実体
第2章 十干
第3章 十二支
第4章 陰陽・五行思想
第5章 干支の組み合せと運用
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
BIN
7
干支つまり十干(甲乙丙…)と十二支(子丑寅…)の漢字についての解説。干支は甲骨文字、つまり殷王朝の頃から存在し、飽くまでも十干も十二支も循環序数(順序を示す数というか符号)であり、個々の漢字の謂れは特にないとのこと。殷代の王の名に十干が付いているのだがその理由の一説が挙げられているのでなかなか興味深かった。十二支は庶民に分かるようにと動物を当てはめただけ。子が鼠になる謂れとかあるのかと思っていたら全くないとは。。。2017/09/27
志村真幸
0
著者は中国古代の漢字文化の研究者。 本書は、干支や十干十二支の漢字について、その根源的な部分へ迫ったもの。なぜ干支に動物があてられているのか、それぞれの漢字の本来の意味は、といったところは現在でもはっきりわかっておらず、それにたいして独自の説を展開している。 子丑寅……の干支の漢字は、助数詞であるというのが著者の主張だ。なるほどとも思う。それがのちに動物と結びつけられたとされるのである。古今のさまざまな説とも引き比べられており、それなりに説得力があるように感じた。 ただ、かなり著者独自の論のよう。2019/10/12