内容説明
漢詩を詠むのは難しくない。漢詩研究の第一人者が、作詩の心得、約束事、構成法から練習の仕方に至るまで懇切丁寧に解説。優れた作品を味わいながら、自然に作詩の要諦が身につく。
目次
第1講 風雅の道を継ぐ
第2講 韻と平仄
第3章 平仄の話
第4講 平仄式の成立
第5講 絶句の構成法
第6講 構成のしかたの実際
第7講 題詠
第8講 対について
第9講 対句の発展
第10講 対の妙味
第11講 対句の実際
第12講 音の効果
第13講 固有名詞の用法
第14講 和習ということ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きさらぎ
7
「漢詩はやってみたら難しくない!」が著者の主張でありこの本の姿勢なのだが正直言って「やっぱり難しい」という感想になってしまう残念さなのだが(苦笑)それは本が残念なのではなく私が残念なのだ。そんな有様なので実作とは到底いかないのだが、漢詩のルールを知り、それを名詩で確認し、他人の作詩とその改稿を見る、というのは興味深く、「読み専」の人が読んでも十分益があるのではと思う。詩の巧拙、詩人たちの工夫や苦心に少し深く入り込める気がする。また日本の漢詩人たちの「和臭(和習)」についてなど、読み物としても案外面白い。2019/05/28
石光 真
1
韻や平仄という超入門からの、対句の批評はいきなり細かい。著者が老師に受けた添削の話は学べる。最後の音の効果、固有名詞の字面の妙、和臭の実例で面白くなったところで終わる。読みやすい入門書を石川忠久節で読みたかったので満足。2025/04/29
残心
1
石川忠久氏は漢詩そのものが好きなのだと思う。すぐに内容の解釈に入ろうとする傾向があるように感じた。この本は多分初心者向けの本だと思うので、もう少し素人目線まで降りてきてもいいような気もしたが、レベルを下げないためにある高みからの助言の方がいいのか、どちらが良いのかよく分からなかった。 前半を中心にざっと斜め読みした。 たまたま古本で『漢詩 はじめの一歩』(鈴木淳次著)を手に入れたので、こちらの方を中心に漢詩の勉強をしようかと考えている。 しばらくしてから、また読んでみるととても有効ではないかと思う。2015/11/14
hazama
0
語彙が無いと作れない訳でも無いんだなぁ。しかしやっぱり難しいぜ、うぇ〜い。「知らず 香積寺」が好き。2010/05/15
杞人
0
漢詩作ってみたくなるねえ。2009/10/09