内容説明
―福沢諭吉、「イエスシ読本」「サクラ読本」「いいこ読本」から現代まで―。私たちはどのように“ことば”と出会ってきたのか。子どもが初めて日本語を学ぶ契機となる、小学校国語の入門教材。その成立・発展の軌跡をたどる。
目次
第1章 近代教育の露払いとしての啓蒙書
第2章 近代公教育の始まり その一―「五十音図」と「単語図」
第3章 近代公教育の始まり その二―『小学読本』と『小学読本』
第4章 国家教育の礎が固まる―検定制度前期の読本
第5章 明治検定中期と後期の民間読本の様相
第6章 第一期国定国語教科書「イエスシ読本」
第7章 第四期国定国語教科書「サクラ読本」
第8章 第五期国定国語教科書「アサヒ読本」
第9章 植民地の「国語」の読本
第10章 戦後教育の出発と第六期国定国語教科書「いいこ読本」
第11章 経験主義国語教育の展開とその終焉
第12章 入門期国語教材の定着と安定
第13章 共生社会の創造に向かう国語教科書
著者等紹介
府川源一郎[フカワゲンイチロウ]
1948(昭和23)年、東京に生まれる。横浜国立大学大学院教育学研究科修了。川崎市の公立小学校で普通学級、特別支援学級(ことばの教室)担任の後、横浜国立大学教育学部附属鎌倉小学校教諭、横浜国立大学教育人間科学部教授、日本体育大学児童スポーツ教育学部教授。博士(教育学)。日本文学協会、全国大学国語教育学会などに所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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