内容説明
当時のベルリンってどんな街?エリスとの出会いは何時ごろ?苦悩の豊太郎の徘徊ルートは?その疑問、六草いちかにお任せください。
目次
「舞姫」の街角、「舞姫」のベルリン
原文 舞姫 森〓外
第1章 「舞姫」のこころがまえ―読む前に知っておくのも悪くない
第2章 ドンドン知りたい「舞姫」のナカミ―その時代を深く味わう
第3章 「舞姫」七不思議!―思わずツッコミたくなる不思議描写を徹底解剖
第4章 「舞姫」ルーペ―「舞姫」の世界をこんなふうにも楽しもう!
第5章 迷わない「舞姫」―これまでのモヤモヤをスッキリ整理
第6章 ほんとうの「舞姫」ものがたり―現実と小説の狭間で
「舞姫」現代語訳
著者等紹介
六草いちか[ロクソウイチカ]
1962年生まれ。作家。2000年より執筆。当初は雑誌やガイドブックなど。2007年よりノンフィクション(ベルリンの歴史や日独交流史など)、エッセイ、映画評論ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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パトラッシュ
107
『舞姫』のエリスのモデルを特定した著者が、今度は鴎外がベルリンのどんな風景を思い浮かべながら小説を書いたのかを、原文に即して当時の状況を再現していく。自らの悲恋を素材としている以上、19世紀後半のベルリン市街地や風俗を知らなければ作品の理解は難しい。本書では豊富な図版と解説で当時の建築やファッションが紹介され、太田豊太郎の生活空間やエリスの家、天方伯の宿泊ホテルなど作中の重要ファクターが浮かび上がる。いわばタイムトラベルでベルリンを案内するガイドブックであり、鴎外と共に石畳の街路を歩く気分にさせてくれる。2023/06/04
好奇心
1
舞姫、鴎外の代表作 留学先のドイツでも自己体験を小説にした、鴎外の生きた時代の遺産、建物等が現在でも多く残っているようであるが、第二大戦でロシア侵攻で焼失した建物があるようでとても残念である、当時外国女性との結婚は難しかったのか外交官で結婚した人もいるのでは?日本へ来たのは、鴎外の意志・エリーゼの意志、これは霧の中? 鴎外は結婚し子供たちに、類他、漢字一字の西洋風の名前を付けているエリーゼの追憶?諦めきれない思いが永遠にあったのか?本音を聴いたみたい・なんとも切ないあとは読み手の想像次第 結婚させたいです2023/02/17