出版社内容情報
夏目漱石研究の第一人者が、「漱石と地理・場所」をテーマに、ゆかりの地を都バスで回る漱石文学ツアーなど新しい楽しみ方を提示する
中島国彦[ナカジマクニヒコ]
著・文・その他
内容説明
漱石が歩いた坂から見える新たな文学空間。東京の地理に深く結びついた漱石の数々の作品を読み直し、点在するゆかりの地を体験する。これまでにない極上の漱石案内。
目次
漱石が生きた「場所」
「時代」の奥に潜むもの
『猫』と漱石
「虚」の空間を歩く
坂と台地からみた漱石作品
『坊っちやん』と漱石
都バスでまわる漱石一日ツアー
東京を遠く離れて
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あいくん
12
☆☆☆☆夏目漱石が生きた場所について、漱石の作品に即してたどった本です。冒頭には東京の漱石ゆかりの地図があります。「吾輩は猫である」「坊っちゃん」「三四郎」「それから」「門」「彼岸過迄」「こころ」「道草」等、作品と漱石が生活していた場所、歩いた場所について書かれています。「都バスでまわる漱石一日ツアー」というのは楽しそうです。ぜひやってみたいです。三四郎が歩いた道、三四郎池、上野公園など歩きたいです。具体的なバスマップが載っています。2017年9月に開館した新宿区立漱石山房記念館は是非訪れたいです。 2018/08/28
鯉二郎
2
旧東京市の本郷区、小石川区、四ツ谷区は意外と起伏のある地形だ。漱石はこれらの坂の多い地域で生まれ、学生時代も数多い坂道を上り下りしたことだろう。いつしか漱石にはこの界隈の地理が自然と身に付き、のちの作品の舞台で緻密に描写される。この本のⅣ、「坂と台地から見た漱石作品」という章では、登場人物の心理と坂道との関係性が論じられ、思わず、そういう読み方もあったのか! と呟いてしまうほど新鮮な発見であった。本書の地図には、作中に出てくる地名、坂の名前、橋の名前などが詳しく載っており、文学散歩の手引きにもなる。2019/07/14
PapaShinya
1
漱石の小説を読み始めたころは、田舎の少年だったので、三四郎が本郷のどこをどう歩いたとか、全く気にしなかった。それでも読めてしまうところが漱石の小説。東京に出てきてからも地形を意識することはなかった。が、2,3年もするとちょっとした移動は歩いてする。自然と地形や街並みを覚えてくる。明治の頃の地形や街並みを想像しながら漱石作品を読むと、その奥深さが実感できるという体験をした。ので、本書を片手に、街中をぐるぐるしながら小説を読むという体験も楽しそうだと思った。学生時代なら、この本の漱石ツァーを実行したかも。2026/03/07
よし
1
かつて漱石山房記念館を訪れた時、近くの夏目坂や早稲田大学を散策したことを思い出した。2022/02/28
ぐんまくん。
1
作品の中に出てくる坂や散歩ルートを地図上で辿ることで、作品の世界が広がる。とても良い本。2021/08/09




