内容説明
俳人、神道家、旗本の用人、隠密…???曽良とはいったい何者か。『おくのほそ道』に随行した謎多き旅人の実像を追う。
目次
1 曽良とは何者か
2 なぜ日光へ―『おくのほそ道』の真相(一)
3 豊富な旅費―『おくのほそ道』の真相(二)
4 「一定の御住所」―元禄三年の曽良
5 近畿全域を踏破―元禄四年の曽良
6 芭蕉の葬儀にも行けず―その頃も公務に
7 幕府巡見使の用人として―九州行き
8 洞窟に消えた仙人は誰か
著者等紹介
村松友次[ムラマツトモツグ]
大正10年、長野県生まれ。高浜虚子・高野素十に師事。俳号紅花。俳誌『雪』主宰。東洋大学短期大学名誉教授
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感想・レビュー
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ロシアン
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松尾芭蕉の忍者説があったけどこれを読むと弟子・曽良の方がよっぽど怪しい・・
ばとらー
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わかる限りの資料を元に可能性を含めての曽良像を追う本書。混みいった深掘りが無い分とても読みやすい。本当に曽良が幕府の隠密的な存在であったならば、人物に迫れる様な資料が少なく、謎に包まれたままなのは、淡々と記録を取り職務を全うする曽良らしさがあり、自身もそれが本望なのかも知れないとも思ったり。そんな歴史に埋もれんとする存在が、松尾芭蕉及び「おくのほそ道」という関わりによってここまで掘り出されてしまうのも、なんとも言えない面白さがあるな、と思った。2025/02/27
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