出版社内容情報
現代作家からの豊富な用例に基づき、生成文法の基本概念から、現在、日本語文法において議論の的になっている諸問題を解明する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
books
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古い本のようにも思えるが、今でも論争となっているテーマをふんだんに扱っている。サーっと流し読みするのではなく、何度もじっくり読みたい本。ただ、参考文献が示されておらず思わず笑ってしまった。時代の問題、または乱丁かな。
たかC
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著者の考え方は非常に素直で素朴であり、日本語の従来の文法論にもひととおり詳しいです。 著者ご自身の考え方を一切隠すことなくあけすけに説明されているので、その主張を読み違えたり誤解することはないと思います。 しかし、論理力として見れば、ほとんど思考の遊戯、論理の工作といった内容で、これが言葉の真実かどうかというと、小学生の夏休みの自由研究ほどの真実味しかないようなものに思えます。 著者の生成文法の理論は、文法(論)では全くなく、いわゆるコンピュータに文章を生成させるためのアルゴリズムのような目的のものです。2019/11/28