出版社内容情報
異なる言語を用いる人同士のコミュニケーションの方法にはどのようなものがありどのような可能性や課題があるのかを体系的に論じる。
内容説明
ことばの壁をどう乗り越える?一方の母語を使う。第三の言語を使う。通訳・翻訳を利用。双方が母語を使う、あるいは双方が相手の母語を使う。言語を混ぜて使う。「共通語としての英語」やエスペラントも含め、前半では多様な方略の特色と長所・短所を公平な視点で考察。後半では、ヨーロッパで最も断絶した言語境界線といわれるドイツ・ポーランド国境から、諸方略の実際の使用実態を報告する。
目次
第1部 異言語間コミュニケーションの諸方略―ヨーロッパの議論から(先行研究と本書の枠組み;共通語があれば大丈夫?;なぜ相手の言語を学び使うのか;自分の言語を使うには;組み合わせと混合)
第2部 異言語間コミュニケーションの実際―ドイツ・ポーランド国境の調査から(断絶から交流へ―国境の成立から国境地域の現状まで;前提としての非対称性―地域の言語事情;主要な媒介方略の意義と限界;代替的な媒介方略の可能性)
結論部 もう一つの言語的多様性(まとめと展望)
著者等紹介
木村護郎クリストフ[キムラゴロウクリストフ]
1974年生まれ。上智大学外国語学部ドイツ語学科教授、同大学院グローバルスタディーズ研究科国際関係論専攻教員。社会言語学、言語社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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