出版社内容情報
自治体職員向けの日本語講座も行っている著者が、読みづらい公用文を分かりやすく書く方法を解説。国や自治体の職員必備の書。
岩田一成[イワタカズナリ]
内容説明
読み手のことを考えていますか?何を言っているのかわからない。そもそも読む気がしない。困った文書の実例を見ながら、なぜ公用文が難解になるのか、どうすればわかりやすく書けるのかを一緒に考えましょう!
目次
外来語:ルー大柴じゃないんだから
長い文章:そもそも読む気がしない
対象者と文章の機能:「誰に」「何を」伝えたいの?
間接的な説明:意図が伝わってこない
外堀埋めたて構造:核心は言わない
お役所目線型:視点は市民側になっていますか?
紋切り型の表現:読み飛ばしてもオッケー
法律文の借用:硬いです
専門用語:用語への強いこだわり
定義:用語は効果的に示す
ネチケット:ウェブのしくみを考えて
整理整頓不全:見せ方を考えて
著者等紹介
岩田一成[イワタカズナリ]
1974年滋賀県彦根市生まれ。大阪大学言語文化研究科博士後期課程修了。国際交流基金日本語国際センター、広島市立大学国際学部を経て、聖心女子大学准教授。自治体で公用文執筆の手伝いをし、また職員向けの「やさしい日本語」講座を開催している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Keiko Yamamoto
2
注意喚起のための文章に必要なこと 1.内在性:現状はどうなっているか。 2.インパクト 3.提案 4.解決策(解決可能性) やさしい日本語で 1.一文を短く 2.形容詞をできるだけ省く 3.漢語をやさしい日本語になおす 4.主述一致 その文を読む人はだれか? その人に伝えたいことは何か? その人がすでに知っていることは何か? を常に考えること。2021/11/03
shinome
1
気軽にとった本書は国や自治体職員さん向けでした。硬い装丁デザインの割にゆるい愛あるディスりで「あるある!」と吹き出しながら読みました。職員さんの教科書にしてほしい。改めて相手がいる文章の書き方を考えさせられました。良い本でした。 例) ・長い文章は読む気がしない ・伝えたいことはA41枚に収める ・提案は無茶ぶり論外、情報の大枠だけ捉えて文章化 ・対象者を絞る ・公用文は難解なぜ?国語教育の問題?職員の防衛本能?難解な文章を読むことが教養?公用文は硬いべき? ・公用文が難解で日本に暮らす外国人が非常に大変2019/04/29
ニャンtel inside
0
公用文はなぜ読みにくいのか。分析し説明をしてくれる本です。肌感覚として分かっていることを、明文化してくれた感じですね。練習問題がいくつか載っていますが、解答はないのでご注意を。副題に やさしい日本語とありますが、簡単な説明のみです。やさしい日本語が何か知ってから読むことをお勧めします。2025/04/12
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