内容説明
病院、市役所など行政の窓口、ビジネス、学校…。さまざまな現場で直面する専門家と非専門家のあいだのコミュニケーションの壁。それを乗り越えるための方策を、社会言語学的調査をふまえ、ポライトネス理論を援用しつつ提示する。
目次
第1章 コミュニケーションの言語問題とポライトネス理論(コミュニケーションの言語問題;ポライトネス理論とコミュニケーション研究)
第2章 ビジネス・行政におけるコミュニケーションの適切化―ポライトネス理論の応用1(ビジネス・コミュニケーションのポライトネス;行政のコミュニケーション適切化の課題)
第3章 医療におけるコミュニケーションの適切化―ポライトネス理論の応用2(医療コミュニケーション適切化のための調査研究;医療コミュニケーション適切化のための医学・医療用語の課題;医療コミュニケーション適切化のための医療ポライトネス・ストラテジー)
第4章 コミュニケーション能力を育てる教育(ポライトネス・ストラテジーとしての敬語習得;コミュニケーション能力を育てるポライトネス教育)
著者等紹介
吉岡泰夫[ヨシオカヤスオ]
博士(文学)。大阪大学大学院文学研究科で学位取得。専門は社会言語学。現在の研究テーマは医療コミュニケーションの適切化。安全で信頼される患者参加型医療のための医療ポライトネス・ストラテジーを探究している。国立国語研究所研究室長、研究部長を経て、上席研究員。「病院の言葉を分かりやすくする提案」を完成させ、2009年3月定年退職。同年4月から別府大学大学院文学研究科教授、大分大学医学部非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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