出版社内容情報
入門的な知識を実際の言語分析の際にどのように役立てればよいのかまでフォローした、認知言語学について書かれた概説書。
目次
第1部 認知文法の考え方(認知文法と認知言語学;シンボルとは何か;音と意味とシンボル)
第2部 認知文法の方法(スキーマと事例で説明する;意味は弾性を示す;より大きな単位の作り方)
第3部 語の内部を見る(形態論の意味と形;分けることと結ぶこと;競合するスキーマ)
第4部 語の外側を見る(名詞の外回り;テンスとアスペクト;節の仕組み)
第5部 メタファーから構文へ(新しいメタファー論;イディオムはおもしろい;構文には意味がある)
著者等紹介
テイラー,ジョン・R.[テイラー,ジョンR.][Taylor,John R.]
1944年生まれ
瀬戸賢一[セトケンイチ]
1951年生まれ。現在、大阪市立大学大学院文学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Shiro Shibata
1
ラネカー(1987,1991)を読む前に、概観用に利用。ラネカーの認知文法論を、哲学的基盤から実践へと忠実になぞってくれており、参考書として有用そうだ。著者らは本書で、スキーマと事例の関係という説明原理に基づき、文法の全体像を示すことを目指し、メタファーや構文文法などの、他の認知言語学の理論についても触れながら、それら全体にまたがる文法の仕組みを総括する。文献紹介や日本語の分析例も豊富で、かなり欲張りな内容であるにも拘らず、コンパクトに収まっていて便利。2016/01/05
belier
1
まさに教科書。しかし抽象的な記述を乗り越えると、さほど難解でもなく面白い。役に立つかは疑問だが英語の知識もつく。たしかに入門書より深い内容。言語に対する新しい視点をいろいろ教えられた。2013/10/05
メタファル
1
基礎知識はある程度あったつもりなんだけど、読むのに時間がかかった。また読み返そう。2009/04/28
Akira Ikegami
0
日米の精鋭言語学者2人による共著。論理的な分析で展開されており、大変わかりやすい1冊となっている。2018/11/06
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