内容説明
誕生後わずか数年で、子どもたちは基本的な言語能力を身につける。なぜできるのか?どうやって?音声・語彙・文法のみならず、身振りや手話の獲得、養育放棄された子や障害児のことばの発達など、広い視野から言語発達の謎に迫る。定評ある入門書に、新情報を加えた待望の新版。
目次
1 はじめに(言語獲得理論の動き―生得性をめぐって)
2 ことばの獲得(音声の獲得;身振りとことば;語彙の獲得―ことばの意味をいかに知るのか;文法の獲得(1)動詞を中心に
文法の獲得(2)助詞を中心に)
3 ことばをささえるもの(養育放棄事例とことばの発達;障害児のことばの発達―初期言語発達と認知発達の関係;手話の獲得;「ことばの獲得」を包囲していること)
著者等紹介
小林春美[コバヤシハルミ]
1991年米国メリーランド大学大学院博士課程修了、発達心理学専攻、Ph.D.。現在、東京電機大学大学院理工学研究科教授
佐々木正人[ササキマサト]
1980年筑波大学大学院博士課程修了、生態心理学専攻、教育学博士。現在、東京大学大学院教育学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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富士さん
4
言語習得の定説を知りたくて手に取りました。主にB.スキナーから始まる行動主義とN.チョムスキーから始まる生得主義が対立軸で、大体の説がその間を行ったり来たりしているということでしょうか。ここでも、いや、ここだからこそかな?「nature vs nurture」、「氏か育ちか」論争が基本のようです。専門にやるのではないので、個人的にはこれだけ分かれば満足でした。ただ、こういう研究の決定的なデータは障害者から得られていることが多いのは興味深いところです。2019/09/07
ロンドン小林
0
お勉強になりました。2008/05/14
ひなねこ
0
子どもがどのように言語を獲得していくのか。実例や観察記録もたくさん紹介されているので、自分の子どもが赤ちゃんの頃を思い出しながら…(もっとたくさん記録取っていたら面白かったかも!と後悔)興味深く読んだ。2024/08/17
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