出版社内容情報
あまたある日本語の分析に新たな光を投げかけます。とても読みやすく、専門家ならずとも多くの知見が得られる貴重な1冊。
内容説明
言語学界に新たな一石。独自の手法により数多くの言語現象を解き明かし、常に言語学界に刺激を与え続けてきた著者たちの最新作。「~ている構文」など、8つの主要構文を取り上げ、1つ1つ丁寧に分析していく。
目次
第1章 動詞句前置構文―「降りさえ雨がした」はなぜ不適格文か
第2章 「ろくな/大した…ない」構文―「ろくなタレントがふざけなかった」はなぜ不適格文か
第3章 「VかけのN」構文―「走りかけのランナー」はなぜ不適格か
第4章 「~ている」構文―「桜の花が散っている」はなぜ曖昧か
第5章 数量詞/副詞の解釈―「子供がいっぱい走った」はなぜ曖昧か
第6章 総称PROの生起―「夜中に現われることがよくある」はなぜ不適格文か
第7章 主語をマークする「ハ・ガ」の省略―「自分より先に子供死ぬのは淋しい」はなぜ不適格文か
第8章 使役受身文―「水が蒸発させられた」はなぜ不適格文か
著者等紹介
高見健一[タカミケンイチ]
1952年、兵庫県生まれ。1979年、大阪教育大学大学院修士課程修了。1990年、東京都立大学文学博士。1988‐89年、1991‐92年、ハーバード大学言語学科客員研究員。2003‐04年、ハーバード大学イエンチェン研究所共同研究員。静岡大学、東京都立大学を経て、学習院大学教授
久野〓[クノススム]
1933年、東京都生まれ。1958年、東京大学大学院修士課程修了。1964年、ハーバード大学言語学科Ph.D.。1964年、同大学、同学科に赴任、助教授、准教授、教授を経て、2004年に退職。ハーバード大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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