内容説明
隔離され、養育放棄されて育った子はどんな言語発達をとげたか。重度の知的遅れがありながら、ある分野では天才的な子の能力とは?様々な事例から、言語発達には複数の経路がありうることを明らかにする。
目次
プロローグ 謎の青年
第1章 ことばは生まれつき?―種特異性
第2章 ことばは生まれつき?―遺伝性
第3章 ことばの生まれる年代
第4章 ことばの生まれる場所
著者等紹介
藤永保[フジナガタモツ]
1926年生まれ。東京大学文学部心理学科卒業。お茶の水女子大学名誉教授。現在発達科学研究教育センター常務理事。著書に『幼児の発達と教育』(有斐閣)、『発達の心理学』(岩波書店)、『児童心理学』(編著 有斐閣)、『増補現代心理学』(筑摩書房)、『知性をはぐくむ』(有斐閣)、『幼児教育を考える』(岩波書店)、『思想と人格』(筑摩書房)、『発達環境学へのいざない』(新曜社)、『言語と人間』(共著 東海大学出版会)、『人間発達と初期環境』(共著 有斐閣)他。訳書にクラーク・クラーク『心理言語学(上・下)』(共訳 新曜社)他多数
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
1959のコールマン
31
☆3.5。ちょっと期待外れ。「チョムスキー理論のうち、その強烈といってよいほどの生得性の主張には、やはり疑問や不満が抑えられなくなります。本書は、この多年の疑問を私なりにつきつめ、代わる考え方を模索してみたものです」とあるが、著者の専門の分野を詳細に説明している文が延々と続き、時たまチョムスキーが出てくると言った具合。もちろん文章は分かりやすいし面白いし読みやすいのですらすら読めるが、最後に「序説の域に止まりました」と言ってしまっては・・・。奥歯に物の挟まったような言い方が続くので、最後までいらいらする。2019/09/20
まりか
0
言語学、入門。2011/02/17