内容説明
「玉山倒る」「琴花酒」「臙脂紫」「黄金向日葵」「雪たたき」など、慣行の解釈に疑義をはさみ、古今内外の文献を遡行渉猟し、その原義をたずね明かす。鮮烈な知的興奮を誘うことばのエッセイ集。
目次
第1部 35のことばに関する7つの章
第2部 9つのことばについて(「屋上に屋を架する」―漱石の中のことば;「街〓」の語をめぐって―鴎外と啄木;「象徴」の語について;「妥結」の語について;「交流」の語について;「ささめゆき」と「さざめゆき」;「草いきり」と「草いきれ」;「花眼」と「眼花」;「地平線」と「水平線」)