内容説明
光源氏青春の日々、そして挫折。美貌の皇子光源氏の誕生。亡き母への思慕から藤壺への恋慕、少女紫の上との出会いへ…。そして須磨・明石への流離。
目次
桐壺
帚木
空蝉
夕顔
若紫
末摘花
紅葉の賀
花の宴
葵
賢木
花散里
須磨
明石
著者等紹介
中井和子[ナカイカズコ]
1927年、京都市の生まれ。京都大学文学部国文学科卒業。京都府立大学短期大学部教授を経て、京都府立大学名誉教授
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感想・レビュー
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AICHAN
29
図書館本。初源氏物語。学校の古文で触れたことはあるのだろうが記憶にない。ずっと源氏物語を読んでみたかったが古文が苦手なので現代語訳をと。でも、現代標準語に訳した源氏物語で果たして物語の気分を出せるのか疑問だった。最近、現代京ことば訳があると知ってこれを借りた。雰囲気が何ともいい。何といっても紫式部は現代京ことばの直系祖先のことばで綴ったのだ。訳すなら現代京ことばでやるべきだ。ただ、長かった…。これは1巻目で、あと4巻もある。こんなに長い物語だとは知らなかった。2巻以降は断念。朗読CDがあれば聴いてみたい。2017/01/19
sheemer
6
面白いです。これまで与謝野版を2回、谷崎版を1回読んでますが、過去に読んだそれらと違う何かが加わった感じがします。標準語訳よりすんなりと入って読みやすい気がします。あまりあれこれ読み広げていないので、他でもそうなのかもしれないが、これは別バージョンとして楽しんで読み続けられるな、と思います。ので、読中だが、長いのでここで一応読んだことにして感想とします。ああ面白い。2019/04/24
拡がる読書会@大阪
2
こちらは現代の京都の言葉で訳されています。 現代風のセリフなので平安時代の宮廷生活がより身近に感じられます。 シチュエーションを大事にしているようで宮中に仕える女房の視点から物語が語られ、その場にいるかのような臨場感があったり、京都の風土や文化も深く描くことでおり京都感をだしているそうです。 平安時代の雅やかな世界がより親しみやすく、理解しやすくなっているとのこと。 https://note.com/sharebookworld/n/n274d9218fb832024/09/15
すいれん
2
これで朗読劇…ってかラジオドラマみたいなのがあればいいのに…。耳から入ってくるとまた違った印象になるかも。頭の中でいちいち変換してる自分がいました。源氏ってアプローチ次第でいろんな形になるのね。2014/06/22
たかとう
0
京ことば訳ってのが新鮮2008/09/27